ほぼひとりごと 2021年7月21日(水)

天使突抜

(写真は、東中筋通りで見つけた住居表示。ローマ字があるので読めましたが長い住所でした)

京都の住所の特徴は、上るとか下る、入るなど方角がわかるようになっていることだと思っていたのですが、それは通称、つまり、呼び名なので、住民登録上の住所はまた別だということを教えてもらいました。

京都の人がいつも使っているのは通称なので、住民票をもらう時に戸惑ったという笑い話もあるようです。それでも、住居表示変更後、おおざっぱな住所になった東京より、ずっとわかりやすそうに思います。

京都駅から、京都中心部に向かって、狭い筋を歩くと、ところどころにお寺や史跡があり、歩くだけで十分観光が出来ます。このような場所は、金沢や鎌倉のそうですが、やはり京都が一番だと思います。

左右を見ながら、東中筋通を歩くと、古い町家あとに建設中のホテルがあって、がっくりもしましたが、五条通の手前で見つけた、写真の住所には驚きました。まず、長さが信じられませんでした。

便利なネット情報で、町名の由来などは、ある程度は理解できましたが、このような住所を使い続けている京都のみなさんを尊敬します。通称が主役になっている方式だから、可能なのかも知れません。

間口に応じて課税をするので、間口を狭く、奥行きの長い京町家が出来たという話や、贅沢をしていないように見せるため、着物の裏地に凝るなどと同じ、マルチスタンダードの発想なのかも知れません。

外の人にはハテナと思われても、住んでいる人たちにとって、なじみがあり、わかりやすければ良いということかなと勝手に想像しました。応仁の乱があろうが、江戸幕府が瓦解しようが京都は京都です。

#天使突抜 #京都の住所 #東中筋