ほぼひとりごと 2021年10月15日(金)

自転車預り所

(写真は、高崎線本庄駅前に残っていた自転車預り所。現役で使われていました)

40年以上前になりますが、社会人になって数年、都内から埼玉県の久喜市に通っていたころ、東北本線と東武伊勢崎線の乗り換え駅の久喜駅前には、自転車預り所が軒を並べていることに気づきました。

自転車預り所は、駅前にあった民家がそのまま使われ、自転車が並んでいるのが看板の代わりになっていました。そのころ、電車の本数が今ほど多くはありませんが、朝の自転車預り所は大忙しでした。

その後、自治体が駐輪場を整備するようになると、自転車預り所は次第に数を減らしていったのだと思いますが、お互い顔を覚えている自転車預り所の方が手間がかからなかったかもしれません。

数日前、高崎線の本庄駅で降り立った時、自転車預り所を発見しました。きれいに舗装された通りに面し、駐車場やマンションに囲まれて、一軒だけ残っていました。看板もなく、昔と同じたたずまいでした。

今はきれいに舗装されている通りにも、昔はコロッケやメンチカツを売っていた肉屋さんとか、生活の匂いがするお店が並んでいましたが、今はありません。駅前から郊外へ、どこにでもある風景になっています。

鉄道が開通したころの駅前はバスではなく、馬車が主役で、雨の跡など、舗装されていない道路が、昔、童話で読んだ情景のように泥の海のようだったのではと空想しながら、駅に向かって歩きました。

ホームと外の両側から食べられる駅そば屋さんで、ゲソ入りかき揚げそばを食べて、高崎線の電車に乗りました。ちょうど昼時だったので、外からのお客も結構いて、唯一のエキナカ店は繫盛していました。

#自転車預り所 #高崎線 #駅そば

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