Teal プロジェクト 第16回 2019年6月24日(月)

【実例編(楽しくなければ仕事じゃない①)】

(暗い職場は生産性が低下します)

・やっている仕事の意味がわからない(納得できるような説明がない)、意見を言えない、気軽に相談できないなど、風通しの悪い職場では、手戻りが多く、詰めが甘くなります。(仕上がったものが役に立たない)

・市場環境や技術は確実に変化しているので、永年行っている定型的な仕事でも、新しいIT技術やプロセスを採り入れることで、省力化したり、生産性を上げることが可能ですが、なかなか決断ができません。

(組織の階層が複雑だと大変なことになります)

・組織の階層が多いと、それぞれに自分なりの解釈を重ねることで、伝言ゲームの結果がとんでもないことになる可能性があります。(定型的な仕事であれば、問題がなかったかもしれません)

(成果が見えないままだと元気が出ません)

・自分のやったことがどんな結果になったかがわからないと、やったことが良かったかどうかの自己判断もできず、充実感や達成感がありません。趣味で判断されるのではなく、納得のいくような評価をする仕組みがないと、元気が出ないどころか、投げやりになってしまいます。

四の五の言わずに言われたことをやれば良いという、昔の気合はたぶん、通用しなくなっています。希望的観測ですが、数で勢があった高齢者がいなくなったあとは、少子のみなさんが主役になり、面白い職場を作れるようになります。

Teal プロジェクト 第15回 2019年6月17日(月)

【提案編(迷子になったプロジェクト②】

(発想の転換をするチャンスが到来しました)

・失敗は成功の基ではありませんが、定期的に失敗することを前提に、定期的なプロジェクトレビューを行うことで、市場や環境の変化を取り入れることが可能となり、発想を転換するチャンスになります。

・粘り強く、言い続ける、やり続けることに価値のある事項(基本方針やビジョンなど)と、状況に応じて弾力に対応した方が良い、方法論やロードマップとをきちんと切り分け、ゴッチャにしない。

(悲観的な想定を大事にします)

・楽観的な計画だけで前進するだけでなく、敗北主義に陥らないようにしつつ、目標を実現するために必要な悲観的な想定をする場を必ず準備し、その結果を尊重し、関係者で共有します。

・多角的な悲観的想定を行ったあとは、いつでも、立ち止まり、修正できるという気持ちで楽観的に対応し、悲観的な想定をクリアしている限りは詳細の報告を求めないと宣言します。

(経営者の責任をはっきりさせます)

・現場の仕事の最終責任は、経営者(経営層)が取るということを明確にし、チームメンバーと同様に情報を共有していくことで、フロントとの信頼関係を強固にします。

・放ったらかしにしないということ、干渉しすぎないことが何より大切だと思います。

Teal プロジェクト 第14回 2019年6月10日(月)

【提案編(迷子になったプロジェクト①)】

(聞き出した悩みを共有する)

(ア) みなさんが同じような悩みを持っているということに気づくことで、心の負担が軽くなります。SNSを活用した共有にしたいと思っています。

(課題の断捨離をします)

(イ) みなさんが課題だと認識している事項をオープンにすることで、その中で、即やめても良い事項、変革できる事項などについて、現場(フロント)の権限と責任で、やめることにします。

(ウ) やめたあとの状況を共有していくことで、やめること、変えることによる弊害を即取り除き、修正できるようにします。

(細かな断捨離がひと段落したあと、プロジェクトの再評価をします)

(エ) 積極的にプラス面を出し、さらに良くするにはどうしたら良いかをディスカッションし、チームリーダーが取りまとめます。

(オ) プロジェクトの原点を振り返り、その後の環境変化、プロジェクトの進捗(遅滞)状況を分析し、スタートラインをリセットし、ロードマップ、プロセスを再設定した上で、みなさんで共有します。

・ここまでたどり着けば、あとは実行するだけです。情報を共有し、自分たちで決めることで、上からの天下り施策臭を除去し、自分たちのプロジェクト化します。

Teal プロジェクト 第13回 2019年6月3日(月)

【実例編(迷子になったプロジェクト③】

(責任者がいなくなりました)

・スタート時には、勢いがあっても、壁にぶつかったりすると、外からの評論家が増え、責任者だと言い切る人が見えなくなりがちです。

・120%詳細まで詰めてスタートするのではなく、ある程度見切り発車しているので、壁にぶち当たっても仕方ないのですが、無謬主義のもとでは、失点とならないように、他人のせいにしても、わが身を守りたくなります。

(現場に丸投げ状態になることもあります)

・困って、悩むのは現場。上司やリーダーに訴えても聞いてくれないし、逃げるわけにもいかないという状況になり勝ちです。

・最後の一人になりたくないという気持ちは誰でも同じですが、逃げられるかどうかは、才覚や要領、ポジションによると思われます。

(検討状態が延々と続きます)

・真の結論に近づくと、傷つけられない人が傷つくなどの理由で、議論がグルグル回りし、終わりません。

・プロジェクトは必ず、迷子になるという前提で、振り返り、リセットする機会を用意し、みなさんにも公表しておくことが、ハンドルの遊びにもなり、個人や組織が煮詰まることを少しでも回避できると思います。