ほぼひとりごと 2021年8月20日(金)

小さな扉

(写真は、秋葉原駅総武緩行線千葉方面ホームにある男性トイレで見つけた小さな扉。何に使うのでしょうか)

作家の赤瀬川源平(尾辻克彦)が、作った人の意図がわからず、何のためのものかわからない無用の長物を巨人で活躍できなかった元大リーガー、トマソン選手にちなんでトマソンと呼び始めました。

巨人のトマソン選手には気の毒な感じもしますが、こちらのトマソンは当時、結構な話題になり、名付けられてから50年近く経っている今も、ある年令層以上にはすぐに理解できる呼び名になっています。

秋葉原駅の総武緩行線ホームの千葉方面ホームには、改装されてきれいになった男女のトイレが並んでいます。そんなに広くはありませんが、突き当りを右に曲がるようになって、外からは見えません。

何回も何気なく使っていましたが、ある日突き当りにある小さな扉に気づきました。猫や小さな犬用だと言われるとなるほどと思うサイズです。当然のことですが、猫や犬が開けて使うわけではありません。

何かの穴をふさぐのだったら、改装の時に、壁と一体化してしまえば良いと思いますし、このサイズの扉が市販されているとは思えません。資材などを通すにしても、こん立派なドアではなく、蓋で十分です。

このホームには、このほかにも、牛乳スタンドやガシャポン自動販売機、ろうあ者が売っているケーキ屋さんなど、他の駅にはあまりないユニークなものを見ることができます。小さな扉も不思議です。

地下鉄日比谷線やつくばエクスプレス、東北・上越新幹線から、上野東北ラインまで重層化している秋葉原駅、いろいろな意味で、駅全体が産業遺産になるみたいで、まだまだ、発見がありそうです。

#小さな扉 #トマソン #楽しい駅