ほぼひとりごと 2021年8月14日(土)

吉川錻力店

(写真は、谷中の寺町通りにあった、吉川錻力店。「錻力」は読めませんでした)

街を歩いていると、知らなかったことがたくさんあることに気づきます。8月初めの午前中、谷中の寺町通りを歩いていた時に見つけた吉川錻力店。これまで何度も前を通ったのですが、気づいていませんでした。

朝倉彫塑館のあるこの通りには、江戸時代に集められたお寺が並んでいる地味な通りです。ここ数年で、フレンチレストランやビーガンのカレー屋さん、小物を売る店などが出来始めていました。

お墓参りに行く時、右を見たら、吉川錻力店に気づきました。ガラス戸の向こうを覗いて、何の店かなと探りましたが、わかりませんでした。あとで調べて、「錻力」という漢字はブリキと読むとわかりました。

雨どいとか、台所の流しなど、ブリキで細工されるものを売っているのでしょう。ということは、ガラス屋同様、江戸時代には一般的ではなかったと思います。たぶん、明治時代からの店なのでしょうか。

隣はすでに現役ではなく、谷中のパンフレットなどを置いてある建物になっています。昔は、店が軒を並べていたのだと思います。昔のような建物はこの通りでもあとわずか。なかなか良い風景でした。

年令を重ねても、街を歩いただけで、わからないこと、知らないことがたくさんあります。ネットのおかげで、すぐに調べられるのがありがたいことです。文明の利器を使わない手はないと思っています。

営業を続けている、吉川錻力店が末永く健在でいてほしいと思いました。すぐ近くに有名な夕焼けだんだんや谷中銀座があるでこのあたり、横丁や路地に入ると新発見をたくさんありそうです。

#錻力店 #谷中寺町通り #難読文字