ほぼひとりごと 2021年8月3日(火)

びわの木

(写真は、取り壊しのための囲いが出来たアパートの庭にあるびわの木。見事に咲く桜の木もあります)

このあたり、高知藩主の山之内家のお屋敷があり、代々木山之内地区と呼ばれていたようです。建て替え時期になったアパートやオフィスもいくつかあり、お屋敷だった名残りの木々もあとわずかです。

この地区はすべて、アパートや建売住宅になり、古くの建てられたアパートやビルは取り壊されたり、リノベーションされるのを待っています。次の番かなと思っていたアパートにも囲いが出来ました。

このアパートが建ったころは、お屋敷の名残りの庭木を残す余裕があったようで、見事な桜の木や、たわわに実のなるびわの木が健在でした。残念ながら、びわの実には外から手が届きませんでした。

土地を有効活用するとなると、桜の大木やびわの木を残すのは難しいかなと思います。伐採して、最近の建物に多い、小ぎれいな植栽になるのかなと思っています。仕方ないこととは言え、寂しい限りです。

樹木にも寿命があるので、自然条件に恵まれている屋久島などのように、長寿の木を残すのは、都市部では不可能だとは思いますが、見事な桜の木が来年開花できるのかなと思うと切なくなります。

建ったころには、しゃれたアパートで、芸能人が住んでいたこともあったと思います。最近でも、アパートの前にロケバスが停まっているのを見たことが何回もあります。雰囲気のあるアパートでした。

西参道から曲がり、坂道を下って、このあたりの道を歩くようになって20年以上になりますが、少しづつ表情が変化しています。たくさんの外国人が探しあぐねていた刀剣博物館も両国に引っ越しました。

#びわの木 #取り壊し   #代々木山之内地区