自分(の仕事)史 2021年3月15日(月)

(株主総会)⇒東京証券取引所看板

NTT上場は、バブルの真最中だったこともあり、大きな話題でした。50円か500円だった額面が5万円になったことも、好景気を感じさせる理由だったかも知れません。

以前、株主総会担当の評価は何分で終わるかという時代でした。経営陣からの報告など、必要な議事のあと決議を行うまでの時間が短ければ短いほど評価が高くなっていました。

世間から、特別に注目される存在だったNTT上場後の株主総会は、可能な限り質問を受ける方針で、同趣旨の質問が出て冗長な感じになるまで受けるようにしました。

指導してくれた警視庁捜査四課も、顧問弁護士も同じような考えでした。つまり、短時間で終わらせるために、各社が行っているような努力を止めましょうということでした。

最初の大規模総会を担当した事務局としては、努力をしても、短時間で終わりたいのは山々だったと思います。指導に従う方針を取った事務局や経営幹部に感謝します。

その後、株主総会をめぐる状況も変化し、長時間かける株主総会が珍しくなくなりました。出席する特殊株主の数も減り、総会での質問はより具体的なものになりました。

NTT株主総会がきっかけとなって、徐々に、株主総会は、株主と経営陣とのコミュニケーションの場になっていきました。多少でも関われたことを光栄に思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です