自分(の仕事)史 2021年3月22日(月)

(ハンコ)⇒印鑑

30年前は、決裁文書など、正式な書類にはハンコを捺すというのが当たり前のことでした。外部に出す正式文書はもちろん、回覧される文書にもハンコを捺していました。

ハンコが捺してあれば信用できるというルールが成り立っていたことを悪用し、上司のハンコを偽造し、公印私文書偽造にもなるような事件が発生することになりました。

通産省に出向していたころ、役所ですから、基本はハンコ文化でしたが、上司の決裁や回覧などはサインでした。中には、武将のような花押を使っていた幹部もいました。

自分も、格好つけて、花押をまね、自分なりに作ってみました。正式な花押ではありませんでしたが、自分ではそれなりに満足し、今でも時折、サイン代わりに使います。

決裁などは普通のハンコではなく、郵便局の受付印のような、氏名入り日付印を使っていました。新しい職場に着任する時は、今までのものを持参して、使っていました。

通産省は違っていましたが、JR(旧国鉄)やJT(旧専売公社)に聞いても、それ何という反応でした。氏名入り日付印を作っている会社にあいさつをし、早速廃止しました。

今は、電子決裁が主流ですから、サインを使うことはないと思いますが、サインでの決裁は徐々に浸透していきました。もっとも、ハンコ文化絶滅には至りませんでした。