自分(の仕事)史 2020年8月3日(月)

(テレホンカードから)

大手クレジットカード会社の上級会員向けのノベルティとしてのテレホンカードを大量に販売するなど、民営化を前にして、テレホンカードは変革のシンボルになりました。

一方、在来型の仕事をしていた幹部の中には、動きについていけない人もいるなど、このような時期だからこそ、頼れる人かどうかが、はっきりとわかってしまいました。

もっとも、その中には、民営化後に、幹部として昇進した人もいました。入社して10年、現実に気づくことも増え、信頼する、信用するという意味を考えさせられました。

民営化前の3月、すべてのお客様を手分けして訪問しました。割り当ては愛知県の岡崎市郊外の新興住宅地。寒い冬の午後、マッチ売りの少女のような経験をしました。

正直なところ、現場ではどうなるのか、わからないままに、民営化を迎えました。労働組合も対応には苦慮したと思います。ついに、作った計画が現実のものになります。

4月1日に出勤した時、名古屋市上前津にあった、建物の看板が、日本電信電話公社東海電気通信局が日本電信電話株式会社東海総支社に変わっていました。

看板だけでなく、民営化という言葉の魔力だったのか、35年経った今、大きな変化を実感していますが、民営化した直後は、それまでと同じ日々が続くだけでした。

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