自分(の仕事)史 2020年6月22日(月)

(ドルの価値)

長い間続いていた、日本の高度成長がひと段落することになったのは、第一次石油ショックに続く物不足騒ぎで、トイレットペーパー買い占めが話題になったころでした。

大学に入ったころ、日本の輸出をバックアップしてきた、1ドル360円、ブレトンウッズ体制、アメリカの金本位制が崩れ、円ドルレートも変動相場制に移行しました。

大学卒業のころ、就職内定取り消しなど、最悪の時期でした。身近な人がそのあおりを受けたと知って、衝撃を受けましたが、このころが景気の底だったと思います。

このあと、円ドルレートは、プラザ合意を経て、1ドル80円ほどの円高になり、今は、輸出応援型の政策の成果もあり、1ドル100円と少しという水準を前後しています。

1ドル80円のころは、日本人の爆買いが話題になり、パリやロンドン、ニューヨークのブランドショップで大行列が出来ました。海外でのショッピングはお得そのものでした。

若い女性が、航空券が安く買える香港で、東京経由パリ往復のビジネスクラスチケットを買い、ショッピングするというのが、普通に行われるようになった時代でした。

こんな時代がもう一度来るとは思えません。円ドルレートに大して変化はありませんが、日本の物価は賃金水準とともに上がっていないため、感覚も変わっています。

ニューヨークの物価は安いと感激した時代から、時間が経ち、東京の物価が一番安いということで、ついこの間まで、外国から、観光客が来るようになっていました。

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