自分(の仕事)史 2020年6月15日(月)

(ワープロとパソコン)

資料を手書きで清書していた時代、役所に出す書類など公式文書作成に、和文タイプライターのタイピストが職場にいました。小さな印刷屋さんという感じの作業です。

タイピストのみなさんは、ベテランばかり。昔からのいろいろなことや人を知っているので、幹部の若手時代の話など、面白くて役に立つ話をたくさん聞かせてくれました。

そろばん、計算尺から、電卓、電気式計算機になって、コンピューター、パソコンになっていったころ、和文タイプライターに代わり、職場にワープロが登場しました。

最初に、ワープロの存在を知ったのは、1980年ころ、通産省に出向しているころでした。初期のFAX同様、大型で、決して使いやすいものではありませんでした。

普通に使えるようになったのは、電電公社に戻ってからでした。小型にはなりましたが、訂正などに手間がかかり、仕上げはきれいでも、実用的とは言えませんでした。

訂正には、ミステリードラマの脅迫状のように、いくつかの文字を打ち出しておいて、ナイフで切り取り、切手蒐集用のピンセットを使って、切り貼りする必要がありました。

さらに小さく、実用的になったワープロを個人的に買いました。そのあと、あっという間に、個人用パソコンが普及し、自分にも使えるようになりました。短い間のことでした。