自分(の仕事)史 2020年6月1日(月)

(電卓)

企業財務会計や、減価償却費のしくみ、事業計画策定に必要な統計の基礎知識などがないまま、民営化を想定した、企業会計のにわか勉強の実践が始まりました。

大先輩たちは、当時電電公社が準拠していた官庁会計の専門家です。おかげ様で、企業会計をにわか勉強した、吸収力のある30才前の若手係長の方が有利でした。

今まで、オリベッティの電気計算機や、計算尺、プッシュホンによる電子計算などが主体だった職場に、草創期のパソコンが入り、劇的に処理能力がアップした時代です。

いろいろなシミュレーションを作成することが出来るようになり、人為的なスパイスや、仕掛けを入れての試算も簡単になり、上司に内緒でたくさんケースを作りました。

それでも、机上の主役はカシオの関数電卓。いろいろな数式での計算をする機能が満載で、とても使いこなせませんでしたが、有能な相棒となり、大活躍してくれました。

計算結果がレシートに印字される電気計算機や、プッシュボタンだけが頼りで、間違えて入力しても、わからないプッシュホンの電子計算にくらべ、圧倒的に便利でした。

冷や汗ものの仕事が続きましたが、たくさんのケースの中のひとつが民営化の説明資料になり、いろいろと出回りました。幸い、結果オーライの実績になりました。