自分(の仕事)史 2020年10月5日(月)

(現場は変わらない)

NTT全体のイメージはガラッと変わり、コマーシャルも洗練されたものになって行きましたが、その後、リクルート事件など、激変のあとの軋みも出て来るようになりました。

現場では、正直なところ、1985年4月の民営化前と同じようなことが踏襲され、電話サービスのアンバンドリングなど、事務処理やお客様対応が面倒になっただけでした。

すべてバラ色ではなくても、半官半民の公社から民営化すると、スト権だけでなく、待遇も変わっていくと期待しましたが、しばらくは、特段の変化を感じられませんでした。

そこに降ってわいたように、後年リクルート事件につながる要素のある不祥事が発覚し、広報部報道担当として、マスコミ対応をしなければならない場面がありました。

現場にとってみれば、本社での不祥事が起こると、お客様からのクレームも増え、大変な時間を過ごすことになります。会社としての希望を示す必要が出てしまいました。

良い方向でのイメージチェンジが急激だった半面、事件が起こった時の反動も大きく、従業員のみなさんのモチベーションをどうやって保っていくかが課題となりました。

リクルート事件発生前、広聴活動として、サービス向上活動を全社的に展開することになり、今思えば、ピンと来ない名前ですが、ベストサービス運動と名付けました。