自分(の仕事)史 2020年5月18日(月)

(茶碗の思い出)

入社してから、集合研修をはさんで、現場と本社での見習を3年間行ったあと、現場係長に就任します。そのあと、入社して4年半経ってから、通産省へ出向しました。

電電公社では、現場係長もふくめ、入社からの5年間が研修期間です。そのあとの通産省は驚くことばかりでした。まさにOJT(実践研修)、いろいろなことを学びました。

最近は、幹部候補生が、現場の仕事を経験することや、末端の係員としてお茶くみやコピー取りなどの雑用をすることについては、無駄なのではと言われているようです。

最初から、幹部として処遇されるアメリカのやり方にくらべ、このようなキャリア方式は、下積みの期間が長いことから、外資への人材流出の一因とも言われています。

現場や下積みを経験することは決して悪いことではありませんが、部門を閉鎖したり、リストラする必要がある時に、冷徹になりにくいという弱点もあると思います。

年功序列的な昇進・昇格の陰で、年令が増すにつれ、仕事が偏在し、希望退職を行いたいという理由となる、キャッチアップできない人が増えるという事実もあります。

えらくなると、赤鉛筆を持って、訂正するだけで、朝来るとお茶を飲んで新聞を読み、説明や報告を待つというのが典型的な時代だから、通用したことかも知れません。

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