気ままなおもいつき 2019年10月14日(月)

(自分で考えて仕事が出来た)

40年前の通産省の毎日は、今で言う、ブラック企業のようでした。早朝から深夜まで、土日もない時間割やプレッシャーの中で仕事をし、生活をしていました。

中東のイスラム教国の休日は金曜日。週明けの土日に事件が起こることが多く、当たり前のように土日出勤をしていました。下手をすると休みなしの一週間でした。

かなり、自己満足的なところはありますが、自分の手で国を支えているという思いこみと、頼れるのは自分だけという、強烈な自負心が休みなしの毎日の糧でした。

上下関係なしに、新政策など、重要な政策をめぐって、議論を戦わせる職場の雰囲気が好きでした。政策官庁としての役割は何かを学ぶことができたと思っています。

不安定な中東情勢の中、第二次石油ショックに直面した時期でしたが、長い目で今から見れば、高度成長は続き、ジャパンアズナンバーワンはこのあとの時代でした。

第一次石油ショック時の物不足など、一瞬間の足踏みはあっても、今日より明日、明日より、あさってと、豊かさを実感できるようになるという確信はありました。

確信があったからこそ、中東の国々との友好関係強化や、経済協力の推進、個々の課題の解決など、何のためらいもなく、改善型施策を立案し、評価された時期でした。