気ままなおもいつき 2019年10月7日(月)

(通産省に出向しました)

失敗体験を並べる前に、組織の中で、日常業務や範囲内の業務以外でやったことを思い出すことにしました。最初は、通産省で学び、経験したことです。

今でこそ、後進の経済産業省は、政治経済分野で、現政権を支える支柱になっていると言われていますが、政治の分野では、そんなに力を持ってはいませんでした。

通産省出身の政治家も、昭和の妖怪と言われた岸信介を除き、そんなに大物はいませんでしたし、国会議員自体がそんなに多くありませんでした。

大蔵省や自治省のような影響力を持つためには、議員を増やさないといけないという話をしている先輩もいましたが、当時の通産省はアイディア官庁だったと思います。

他の省庁が、権限官庁だったので、通産省の出す、新政策や、審議会などを通じた、いろいろな施策の中には新鮮だと感心できるものも多く、楽しかった記憶があります。

電電公社に入社して5年も経っていないのに、中東経済政策担当(中東室)スタッフとして、新政策を始め、重要な政策立案や実行を任せるところが新鮮な経験でした。

2年半しか在籍しなかった出向者に、国を背負うということや、国民のために、何ができるかを考えるということをDNAとして刷り込むような度量を強烈に感じました。