今週の「思いつくまま・・」2019年2月11日(月)

写真の正面は、あべのハルカス。斜め左は天王寺動物園。左は通天閣に続くじゃんじゃん横丁、右側は、地下鉄動物園前駅を超えて、あいりん地区。昔の名前は釜ヶ崎です。後ろにある空き地には、星野リゾートがホテルを建てるということで、ますます、混沌とします。

円安誘導のおかげで、輸出企業の業績は良く、株も上がっているので、儲かった人も多かった反面。コストダウン、正社員の減少など、働いている人、一人当たりの賃金が上がっているわけではありません。オリンピック・パラリンピック・万博やIRの影響も限定的だと言われています。

一億総中流ということで、右肩上がりの時代、貧富の格差が縮小し、所得に応じた税率で、経営者と一般社員との給与格差が小さかった日本ですが、グローバル化と言われるような時代になると、非正規社員、外国人社員が増えたこともあり、格差が拡大することになりました。

ニュースや評論で、いろいろな専門家が語っていますが、微妙に少量になったシャンプーや、徐々に値上げされていく商品を目の当たりにします。ワンコイン弁当や、3000円以下で飲み放題食べ放題の店など、ラクで豊かに成長しているという実感はありません。

豪華なホテルのあるあべのハルカスとその周辺。今の日本を象徴するような情景なのかもしれません。右肩上がりの時代は、今は我慢しても、いずれはきっと良くなるという希望があったのですが、そんな時代は過ぎてしまいました。このさき、どうなるか不安です。

安いが一番、コスパが良い、お得だと言って、コストを下げるためには、給与を上げるのは無理、給与が上がらないから、安いものしか買えないところに、心の豊かさを求めるのは難しくなります。東京は物価が安いので、観光客が増えるということで良いのでしょうか。複雑な気持ちです。

 

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