新宿駅近くの駐輪場は、ラッシュ時間になっても、ガラガラです。甲州街道沿いに、設置され、数も多いのですが、自転車で通勤・通学をする人たちが少ないのではと納得してしまいますが、実はそうでもありません。駐輪場が設置されていないエリアは、放置自転車で満杯になっています。
数年前、駐輪場が出来たころは、結構いっぱいになっていたように思います。有料駐輪場が出来たことで、放置自転車取り締まりが緩くなったのかもしれませんが、ざっと見たところ、駐輪場に止めてある自転車の十倍異常の自転車が甲州街道沿いに放置されています。
日本人は、礼儀正しく、ルールを守り、おもてなし精神に富んでいるというイメージを持ってほしいと、マスコミがこれでもかこれでもかと放送します。以前より、不法投棄とか、密漁などを取り上げた番組が減ったような気がします。世界中の人のあこがれが日本人だと思いたいのではと勘繰ります。
甲州街道の自転車だけでなく、いろいろな場面で、見ていなければルールを守らないという場面に遭遇します。確かに、一時期の北京の地下鉄のような、電車が来るたびに、ドアに殺到し、乗り降りがカオスのようになるということはないのかも知れませんが、あれっと思うような光景を目の当たりにすることもあります。
どこの国でも、いろいろな人がいます。アメリカ人にも、日本人もびっくりするような勤勉な人とそうではない人がいました。正直なところ、最初にニューヨークに行った１９９０年ころには、十把ひとからげに、強盗と泥棒しかいないのではと思っていました。そんなことはありませんでした。
十把ひとからげにどこかの国はと決めつけ、挑発を繰り返していると、どこかで沸点に届くことのではないかと思ってしまいます。匿名だと元気になる日本人、ラッシュにガラガラな駐輪場と、近くの放置自転車を見て、背筋が寒くなりました。そろそろ、きれいごとでは済まないと心配しています。
（写真は、新宿駅近くの有料駐輪施設。朝ラッシュ時間の終わるころに撮ったものです）