今週の「思いつくまま・・」2019年1月7日(月)

1月3日に熊本で強い地震がありました。いつ、どこで起こるかわからないという警鐘ではないかと思いました。株価も昨年末から、下がったり、上がったり、景気の先行きも不透明です。天皇退位、新元号、消費税10%へなど、いろいろなことが起こりそうな年です。財布のひもは緩みません。

写真は横浜港、山下公園の氷川丸です。260年続いた江戸幕府が瓦解し、横浜などが開港することで開国してから150年。武士がいなくなり、薩長土肥が主導し、旧幕臣が実務を担った新体制のもと、日清・日露戦争で大国に勝ったあと、日中戦争から太平洋・アジア戦争までで80年。

太平洋戦争前の世評や経済について、若干ですが調べてみたことがあります。政治が誘導したという側面はあったとは思いますが、マスコミと世論が戦争に向け、派手に煽っていたということがよくわかります。今風に言えば、同調圧力が着実に強まっていった時代です。

いろいろな国の陰謀により、先制攻撃をせざるを得なかったというほど、単純なことではなかったと思います。利害が複雑に錯綜しながら、あとで思うとなんでとなるような事象が起こることで、泥沼のように、状況が深化していくことが多いようです。さあ、やるぞという宣戦布告から始まるのではなさそうです。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪万博を楽しみに待つという感じでもありません。年齢を重ねたからということがあるかも知れませんが、1964年、1970年は、戦後復興、先進国としての認知をめざしたのだと思いますが、平和と民主主義への疑問がありませんでした。

今回は、軍事力を強化し、アメリカ、ロシア、中国と並ぶ、立派な大国になりたいという、太平洋戦争前の時代と同じような雰囲気を感じます。そんなことをしている間に、経済力の陰りが濃くなり、国民生活の貧困化がより進みそうです。物価の安いので、訪日客が増えるというのは本末転倒だと思います。

 

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