今週の「思いつくまま・・」2018年12月10日(月)

外国人が日本で仕事をしているのだと実感したのは、30年以上前の名古屋。会社の近所にできたスナックにフィリッピン人の従業員が登場した時でした。当時はスナック文化、二次会で良く行きました。水割り、カラオケ、スナックのママなど、演歌が似合ったころでした。そこに登場したのが、外国からの従業員(ホステス)でした。

英語で話をするというのも、めったにない経験だったので、お酒の酔いに後押しされ、それなりにコミュニケーションしていた記憶があります。どういうビザで入国しているかなど、気にもしませんでした。数年後、日比谷にあった本社の掃除担当として、中国人のスタッフに会いました。大学卒で日本に出稼ぎだという話でした。

コンビニが増え、24時間便利になるにつれ、外国人スタッフが増え、上手な日本語に感心していたら、建設現場や工場、どちらか言えば、勤務内容、勤務時間がきびしい職種を中心に増え続けました。印刷工場の時、とんでもない薄給で雇わないかという話がありました。丁重にお断りしましたが、現実に触れたと思いました。

きれいごとなど言えません。一億総中流時代を長く経験した結果、日本人だと定着できない仕事は、外国からのみなさんに頼らないといけなくなってしまいました。日本の給与水準が相対的に下がり、出稼ぎや日本そのものの魅力がなくなると、誰も来なくなることも考えられます。すでに、その兆候があると言われています。

老後、ダウンサイジングせず、収入が減っても、以前と同じ消費を続けると破綻するというリスクが大きいと言われるように、国自体もダウンサイジングが必要なのではと思います。お台場に始まった首都東京のモデルチェンジは、あちこちに高層アパートが出来て、東京オリンピック・パラリンピックに向け、再びのバブルです。

ゆりかもめの駅から、銀座方面を眺めると、ダウンサイジングどころか、膨張が止まりません。より一層外国人に頼る法律も強行採決されました。外国人が来て、働いて、家族を持ちたいと思う、魅力ある日本。ジャパンドリームが必要だと思いますが、逆方向に進んでいるようです。心配しているだけではダメですよね。

(写真はゆりかもめの豊洲駅で撮ったものです)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です