今週の「思いつくまま・・」2018年12月3日(月)

日本海の海の色は鈍色(にびいろ)に見えるそうです。北陸新幹線開通の時、JR西日本のPRソング、北陸ロマンの歌詞にもありました。太平洋側の明るい海とは趣が違って見えます。単純に、暗いとは言えないことですが、対岸の国々との関係を考えたくなるような風情です。

昔、ある宗教団体のTVCMを偶然に見ました。そこでは、北の国の政権が崩壊し、難民が日本海側に押し寄せているという内容のニュースでした。そんな事態にも対応できるよう、日本の国防力を強化しようという、政治色そのままのプロパガンダ。真に迫っていました。

どういう事情か、一回見ただけで、二度と遭遇しませんでした。拉致事件があったことを考えると、自分の住んでいる国とは常識が違ったということを嫌でも感じました。冷戦時代、第3次世界大戦が起こるかもしれないというころ、少年雑誌でも、戦争ものマンガがたくさんありました。

子供のころ、平和と民主主義が共通の理解だと思っていたので、戦争マンガもわくわくしながら読みました。ゼロ戦、隼、格好良かったです。二度と戦争を起こさないと、保守、革新双方で主張していたから、リアル軍国少年にはなりえませんでした。物語としての戦争です。

金沢の郊外、内灘海岸沿いにある、戦車も走れる鉄板道路などを見ると、平和ボケという言葉が現実になります。盾と矛のように、迎撃する手段を持っても、挑発していると思われるような行動はせず、使わないで済むよう、最大限の努力をすることこそ、必要なんだと思います。

好戦的と思われ、威勢の良い発言ばかりのトランプ大統領が、北の国との対話を熱心に進めるという姿勢は、イラクやシリアの時にはなかったことです。損得ずくという声もありますが、平和と民主主義を守る行動として評価されることだと思います。唯一の原爆被災国日本の基本姿勢だと思いますが、どうでしょうか。

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