今週の「思いつくまま・・」2018年10月22日(月)

40年以上前、大学のゼミで論文らしきものを書きました。テーマは、戦前期統制経済に関する研究でした。当時の資料や、戦後の米国駐留軍資料などを読んだ記憶があります。ちょうど、第一次石油ショックのころで、物価上昇への歯止め策を政府が検討している時でした。

統制経済だけでなく、戦前の風潮を知るための本も読みました。日本は尊敬されるべき素晴らしい国という主張や、国民の健康作りや、家族を大切にするとか、親を敬うなど、言うことをきく、素直な国民作りに腐心している様子がわかります。ヒトラーのドイツでも同じような感じでした。

マスコミの論調の基本は、主戦論。日清、日露で戦勝国になったこと、第1次世界大戦では漁夫の利とも言える戦果あげたのに、欧米諸国と同列とみてもらえないのは、納得できないと読者をあおり、中国での戦況が停滞していることもあって、やるしかないという雰囲気でした。

アメリカファーストとか、都民ファーストとか、言われているように、自国や自分の利益を追求したくなるのは自然の摂理かも知れません。テキサスのホールでのGunショーに、テキサスらしい太めの白人が自分の銃を抱えて、三々五々、集まる光景を見て、アメリカだなと思いました。

日本人留学生が、感謝祭の時、止まれ(フリーズ)という単語が理解できず、射殺されたというショッキングな事件がありましたが、9.11後、州軍の武器弾薬庫だったとわかった近所の公民館や、駅構内で、ドーベルマンを連れ、マシンガンの引き金に指を入れた迷彩服の軍人を見た時、現実を理解しました。

憲法9条や、自衛隊の位置づけを見ても、いろいろな矛盾があるのはわかります。これは日本に限ったことではありません。民主主義って、そんな矛盾を砂糖菓子でつつむ効果があるのではと思うようになりました。自国(自分)ファーストで大丈夫かということです。そんなことを考えました。

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