今週の「思いつくまま・・」2018年10月1日(月)

以前、ある市役所の幹部から聞いた話です。日本人の危機感は、3年しかもたないということでした。大災害などがあると、毎年、慰霊祭などをやってお祈りしますが、それと普段の行動とは別物になるまで、3年ほど経つと、あつものに懲りた状態から、喉元過ぎれば熱さ忘れるになってしまうということです。

まさかとは思いましたが、いろいろな人の反対で、土砂崩れ危険ありというハザードマップの公表をしなかった自治体や、液状化は大丈夫かなという埋立地のタワーマンションがバカ売れするというニュースに触れると、確かに忘れているのではとか、自分には関係ないと思っているのではと思ってしまいます。

いざ、災害が発生すると、その時には、いろいろな非難がされますが、いつの間にか沈静化し、そのうちに、なかったことになってしまうようです。自己責任だから、仕方ないとも言えますが、今年のように直撃台風が続き、あちこちで家屋損壊や、犠牲者が出ていると、そうも言ってられません。

シリアなど、紛争地域で人質になったりすると、自己責任だから、税金を使って救出することに批判が出ていますが、自己責任という言葉も、都合良く使われているような気がします。昔からの災害と、それに対応する知恵の集積をみんなで共有していないように思えます。

紛争地域へ、取材やボランティアで行くと、うまく行けば英雄として持ち上げ、トラブルがあると自己責任だからというのは、どう考えても納得できません。ここでの自己責任と、危ないと言われている、あるいは、想定されるところを選んで住むというのは違うように思います。

あちこちで、3年以上経って、原発運転再開から、水害が多かったと言われる地盤の弱い地域での宅地開発などが行われています。少なくとも、より正しい情報を知ることができるよう、商売に支障があるから、公表しないということのないよう、何かをしなければ。今は思っているだけですが。

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