今週の「思いつくまま・・」2018年9月17日(月)

ニューヨークに赴任するときに言われたことが、アメリカ人とは、政治と宗教の話をするなということでした。そこまで、深く付き合うこともありませんでしたが、考え方が対立する、大統領選だったり、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の話など、感覚的にもやばいなとは思いました。

日本でも、同じことだと思います。いろいろな宗旨の葬儀に出席しましたが、神仏はもちろん、仏教の中でも、歴史的なこともあり、流儀が違って、戸惑ったことが何度もあります。なぜ、そうなったのかとは聞くわけにもいきませんし、地域での風習の違いもあり、簡単ではありません。

選挙も、東京23区にいると、遠い世界のこと、テレビや新聞で触れたり、せいぜいが、街頭演説で手を振っている候補者を見ることですが、地方勤務の時には、もっと身近なことだということに気づきました。ひょっとすると、誰が誰に入れたかもわかりそうな感じがしました。

それでも、小選挙区になる前は、同じ党が複数の候補者を立てることもあり、政党間だけでなく、政党内でも主義主張に相違があったものです。その上、地域の慣習だとか、それまでのしがらみとかもあり、政策論争だけで決まるということでもなく、予想もつかない結果になったこともあったようです。

小選挙区になってからは、政党内で候補者が一本化することになり、政党内では、普通は政策も一本化されることになります。党内で、反論されること、同じ組織内に異分子がいること、好ましくない報道など、言語道断という本音が出てきてしまう危険がありそうです。

最初のころは、昔を引きづっていますので、政策にもバラエティがありますが、アメリカ以上に同調圧力が強い日本のこと、知らず知らずのうちに、主義主張が一本化され、少数意見が許されないということになります。ということで、日本でも、政治の話は避けた方が良さそうですが。

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