今週の「思いつくまま・・」2018年6月25日(月)

総務部のあとは、アメリカに行きました。まさかの海外勤務です。英語が堪能というわけではなく、海外旅行などでしゃべったこともあるという程度でしたので、人事部もまさかと思ったらしく、希望調書に海外勤務希望と書いていたのを本当かと確認してきました。国際派になりたいと意気込みましたが、自信はゼロでした。

ニューヨークの事務所は、パークアベニューの41丁目。ミッドタウンと言われている、マンハッタン中心部では南の端、グランドセントラルステーションのそばでした。住まいは、47丁目のセカンドアベニュー、国連本部のそばのアパートでした。海外居住初心者が、突然、ニューヨーカーのど真ん中に住むことになりました。

それまで住んでいた横浜保土ヶ谷の55平米のアパートと、市場価格はほとんど同じでしたが、家賃は日本相場の3倍くらい、30階の100平米でした。場所とか考えると、日本が割高に感じられましたが、帰国することになる7年後には、バブルのおかげで、ニューヨークのアパート相場が、購入、賃貸とも高騰することになります。

仕事のことは、米国の通信だったり、ニューヨーク便りに書きましたが、突然、NTTの国際ビジネス進出ということになり、それまでに細々とスタートしていた、在米日系企業向け法人営業に加え、通信事業者としての日米回線販売など、単身、アメリカ企業に訪問して、英語で営業するというとんでもないことになりました。

2001年9月11日の大事件のころには、アメリカでの事業も少しづつ軌道に乗るようにはなっていましたが、米国大企業の回線受注や、日系企業のデータセンターやアウトソーシング受注など、本格的な仕事に関われるようになったのは、9.11が契機。一人前とはとても言えませんが、少しだけ存在感が増えたと実感できました。

新進のインターネット関連会社Verioの買収にあたっては、いろいろな騒動があり、買収後も、シェアードホスティングという、中堅中小向けサービスに強いVerioの大企業向けサービスを提供しろという無理難題もあり、10年以上悩みの種になりましたが、私は3年ほどあとに、NTT東日本に移籍し、国際ビジネスから離れました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です