気ままなおもいつき 2019年9月16日(月)

(クレームはビジネスにならないと考えました)

あのころ、20年ほど前に相談されたことを、今、後出しじゃんけんで考えてみました。最初は、クレーム処理からのビジネスというアイディアを取り上げることにします。

おおぜいの人から、いろいろなクレームを集められるだけ集め、必要な分類を行い、コメントだけでなく、改善策や、対応策などを付して、企業に伝達するか。

集める手段、どうやって企業に伝達するかなど、インターネット時代より前では、特殊株主、つまり、総会屋がやっていたことに近いような気さえした記憶があります。

10年近くあと、研修会社に異動した時、新サービスとして、クレーム処理のビジネス活用をテーマにした研修をしたいという話をしたときに指摘されて気づかされました。

サイトを作って、いろいろなところにリンクされるよう、口コミなどを使って拡散し、クレームを集め始めれば、何かが始まったかも知れません。工夫が必要ですが。

不特定多数から、意見が集まり始めれば、ビジネスとしてスタートできます。ポイントや特典を用意し、意見投稿者を特定していれば、あとで、役にたつことになります。

サイトを公開しながら、結果を企業に伝達し、一緒にクレーム処理や商品改善をします。企業も活用することになり、総会屋とは違うビジネスモデルが可能になります。

意見だけでなく、意見投稿者同士のやりとりの場を用意すれば、価格ドットコムとほとんど同じになります。相談を受けたころ、価格ドットコムはこれからでした。

価格ドットコムの例を見ても、集め始めることで、加速度的に可能性が増えていくことになります。ファンディングも可能かも知れません。そこに考えが至りませんでした。

最初の資金とか、集まった意見の分類や、コメントをどうするか、類似サービスとの差別化とか、難題もありましたが、後悔先にたたず、可能性の芽を摘んでしまいました。