今週の「思いつくまま・・」2019年2月25日(月)

2月23日は来年から天皇誕生日になります。5月に新天皇が即位することになるので、今年は天皇誕生日がありません。歳末の忙しい時期の祝日でしたが、クリスマスイブの前日、ホリデーシーズンにとっては、貴重な休日でした。

東京のど真ん中に皇居があることで、近くの日比谷公園や、北の丸公園などとあわせ、東京の都心は緑が多く、皇居一周マラソンがブームになる理由も納得できます。皇居のまわりを走るという人が増えることも、天皇制に親しみを感じる理由の一つになっているのかも知れません。

昔、中央官庁に出向している時、海外から大臣が来日するというニュースを聞いたからか、東宮御所侍従から、皇太子(今の天皇陛下ご夫妻)が会いたいという電話があり、日程や段取りなどを打ち合わせすることになりました。20代のころ、初めての経験でした。

アラビア語の通訳を用意してほしいという話で、皇太子、皇太子妃にひとりづつ、お願いをすることになりました。男性の通訳は、大学の先生、女性の通訳は、当時売り出し始めたエジプト留学経験者でした。この方は、後年、有名な政治家になりました。

大学を出て、間もないころだったので、天皇制云々と考えることもありましたが、仕事は仕事。準備も順調に終わり、当日を迎え、事務方として、東宮御所の中で待機している時、勤労奉仕で御所の掃除に来ている割烹着の人たちをねぎらうご夫妻を見ました。

長い長い歴史の中、天皇家にもいろいろとあったはずですが、災害地へいち早く、激励にかけつけるなど、過去の歴史はともあれ、象徴として国民に寄り添おうとする姿に触れることができました。権力第一ではなく、そんな姿勢が続くので、ますます皇居一周が増えるのかも知れません。

(写真は皇居一周マラソンコース、大手町の新しいビルから撮ったものです。)

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